語り手の音楽語り

ギタリストの音楽紹介ブログ

電車にゆられアフロビートにゆられた…秋

前々から気になっていたFela Kutiという方の音源がApplemusicにあったので聴いてみた。
彼の発表した名作と名高いZombieというアルバムを試しに聴いてる。
アフロビートというジャンル自体初めてだけどこれがアフリカ的なリズムなのか難しいなというのが第一印象。
 南米と似たようなイメージを勝手に持っていたけど全然違う。
南米はコードワークがさらに難解で和音感覚には多少の自信がある自分にも全くもって新しい響きであった。
対してアフリカはコードワークに関してはもちろん日本にないものなんだけど単純。というか自分が聴いてるZombieに関してはかなりのリフ押し。
だけどその分リズムがかなり難解。音数が多いというわけではないんだけど捉えきれないというか。
「黒人だけが持つリズム感」みたいな話はちょいちょい聞くけどこれはアフリカ人だけが持つリズム感というべきなのかなといった感想を抱いた。
そして他のアルバムにも言えることだが、一曲が長い。とても長い。前述したZombieだと13分前後で4曲収録。フルアルバムなのに4曲。これが聴きにくいと思いきやなんと聴きやすいことか。自分が長尺好きというのもあるけどずうっと同じリフなのに飽きさせない工夫がちらほら見え隠れしている。
ボーカルが入るタイミングとかもそれなんだろうな。明らかに飽きが見え始めたところにボーカルが入って全体が締まる。



とにかく試しに聴いてみて欲しい
身体が自然に揺れるというのはまさにこのことなのだろうな。

アフリカ音楽やワールドミュージックという括りじゃなくてファンクの括りに入りそうだ。
個人的にファンク(ポップスに昇華されてない方、Pファンク等)の音楽は聴いても耳には馴染まなかったんだけどこのバンドは聴き続けられそうだなと。

映像で見ると楽器陣が思った以上に多いと分かる。フルオケほど多くはないけどこの人数でこのキレ。まとまりをまざまざと見せ付けられる。

このリズム感を身体に叩き込めばいい演奏ができそうだね。